チャンピオン+三冠部門王

F1今昔物語 → 年表 → 当ページ(2008年11月6日UP、2010年11月15日更新)

 前置き

 ドライバーの年間チャンピオンと、その内訳(ポイント・シェア、勝率、PP率、FL率)、さらに各年度の三冠部門王(勝率、PP率王、FL率王)を並べました。
 数でなく、割合で示しています。年毎に開催数のばらつきがあるなかで、チャンピオンの成績をできるだけ公平に見るためです。
    〜見方〜
  • オレンジが年間チャンピオンの項目で、青が三冠部門王の項目です。
  • チャンピオンのポイントのパーセント表示は、ポイント・シェアのことです。当サイト独自の考え方で、全ドライバーの得点に対する、チャンピオンの得点の割合を表したものです。
  • 勝率・PP率・FL率は、野球のように何割何分何厘で表しています。
  • チャンピオンの項目で太字になっているのは、三冠部門での1位だったことをを表しています。
  • 三冠部門で太字になっているのは、年間チャンピオンのことです。
  • 「年度」の右の「GP」とは、開催数のことです。
  • 各数字の上にカーソルを合わせると、「PP数/開催数」のような形で、内訳がポップアップ表示されます。
  • ただし、このポップアップ表示では、1950〜1960年のインディ500の結果を除いています。その方が、このページの目的に適っているためです。

 年表

年度GP覇者ポイント勝率PP率FL率 最多勝PP王FL王
19507G.ファリーナ20.8%.500 .333 .500 G.ファリーナ
J-M.ファンジオ
.500 J-M.ファンジオ.667 G.ファリーナ
J-M.ファンジオ
.500 1950
19518J-M.ファンジオ22.0%.357 .571 .714 J-M.ファンジオ.429 J-M.ファンジオ.571 J-M.ファンジオ.714 1951
19528A.アスカリ31.8%.857 .714 .786 A.アスカリ.857 A.アスカリ.714 A.アスカリ.786 1952
19539A.アスカリ24.2%.625 .750 .500 A.アスカリ.625 A.アスカリ.750 A.アスカリ.500 1953
19549J-M.ファンジオ29.8%.750 .625 .268 J-M.ファンジオ.750 J-M.ファンジオ.625 J-M.ファンジオ
F.ゴンザレス
.268 1954
19557J-M.ファンジオ28.5%.667 .500 .500 J-M.ファンジオ.667 J-M.ファンジオ.500 J-M.ファンジオ.500 1955
19568J-M.ファンジオ19.8%.357 .857 .571 J-M.ファンジオ.429 J-M.ファンジオ.857 J-M.ファンジオ.571 1956
19578J-M.ファンジオ27.4%.571 .571 .286 J-M.ファンジオ.571 J-M.ファンジオ.571 S.モス.429 1957
195811M.ホーソーン20.9%.100 .400 .500 S.モス.400 M.ホーソーン.400 M.ホーソーン.500 1958
19599J.ブラバム17.7%.250 .125 .125 J.ブラバム
S.モス
T.ブルックス
.250 S.モス.500 S.モス.438 1959
196010J.ブラバム22.4%.556 .333 .333 J.ブラバム.556 S.モス.444 J.ブラバム.333 1960
19618P.ヒル19.0%.250 .625 .250 P.ヒル
S.モス
W.フォン・トリップス
.250 P.ヒル.625 P.ヒル.250 1961
19629G.ヒル23.1%.444 .111 .333 G.ヒル.444 J.クラーク.667 J.クラーク.556 1962
196310J.クラーク29.7%.700 .700 .600 J.クラーク.700 J.クラーク.700 J.クラーク.600 1963
196410J.サーティース16.0%.200 .200 .200 J.クラーク.300 J.クラーク.500 J.クラーク.400 1964
196510J,クラーク21.6%.600 .600 .600 J.クラーク.600 J.クラーク.600 J.クラーク.600 1965
19669J.ブラバム19.9%.444 .333 .111 J.ブラバム.444 J.ブラバム.333 J.サーティース.333 1966
196711D.ハルム18.7%.182 .000 .182 J.クラーク.364 J.クラーク.545 J.クラーク.455 1967
196812G.ヒル16.1%.250 .167 .000 G.ヒル
J.スチュワート
.250 C.エイモン.250 J.シフェール.250 1968
196911J.スチュワート22.9%.545 .182 .455 J.スチュワート.545 J.リント.455 J.スチュワート.455 1969
197013J.リント13.9%.385 .231 .077 J.リント.385 J.スチュワート
J.イクス
.308 J.イクス.385 1970
197111J.スチュワート22.5%.545 .545 .273 J.スチュワート.545 J.スチュワート.545 J.スチュワート
J.イクス
.273 1971
197212E.フィッティパルディ20.3%.417 .250 .000 E.フィッティパルディ.417 J.イクス.333 J.スチュワート.333 1972
197315J.スチュワート18.9%.333 .200 .067 J.スチュワート.333 R.ペテルソン.600 E.フィッティパルディ.333 1973
197415E.フィッティパルディ14.7%.200 .133 .000 E.フィッティパルディ
R.ペテルソン
C.ロイテマン
.200 N.ラウダ.600 N.ラウダ
C.レガッツォーニ
.200 1974
197514N.ラウダ19.8%.357 .643 .143 N.ラウダ.357 N.ラウダ.643 C.レガッツォーニ.286 1975
197616J.ハント17.3%.375 .500 .125 J.ハント.375 J.ハント.500 N.ラウダ.250 1976
197717N.ラウダ18.1%.176 .118 .176 M.アンドレッティ.235 M.アンドレッティ.412 M.アンドレッティ.235 1977
197816M.アンドレッティ16.0%.375 .500 .188 M.アンドレッティ.375 M.アンドレッティ.500 N.ラウダ.250 1978
197915J.シェクター16.0%.200 .067 .000 A.ジョーンズ.267 J.ラフィー
J-P.ジャブイユ
.267 G.ヴィルヌーヴ.400 1979
198014A.ジョーンズ20.3%.357 .214 .357 A.ジョーンズ.357 A.ジョーンズ
R.アルヌー
.214 A.ジョーンズ.357 1980
198115N.ピケ13.3%.200 .267 .067 N.ピケ
A.プロスト
.200 N.ピケ
R.アルヌー
.267 A.ジョーンズ.333 1981
198216K.ロズベルグ11.1%.063 .063 .000 D.ピローニ
J.ワトソン
A.プロスト
N.ラウダ
R.アルヌー
.125 A.プロスト
R.アルヌー
.313A.プロスト.313 1982
198315N.ピケ16.0%.200 .067 .267 A.プロスト.267 R.アルヌー
P.タンベイ
.267 N.ピケ.267 1983
198416N.ラウダ18.8%.313 .000 .313 A.プロスト.438 N.ピケ.563 N.ラウダ.313 1984
198516A.プロスト19.0%.313 .125 .313 A.プロスト.313 A.セナ.438 A.プロスト.313 1985
198616A.プロスト18.5%.250 .063 .125 N.マンセル.313 A.セナ.500 N.ピケ.438 1986
198716N.ピケ19.1%.188 .250 .250 N.マンセル.375 N.マンセル.500 N.ピケ.250 1987
198816A.セナ23.5%.500 .813 .188 A.セナ.500 A.セナ.813 A.プロスト.438 1988
198916A.プロスト20.3%.250 .125 .313 A.セナ.375 A.セナ.813 A.プロスト.313 1989
199016A.セナ19.5%.375 .625 .125 A.セナ.375 A.セナ.625 R.パトレーゼ.250 1990
199116A.セナ23.8%.438 .500 .125 A.セナ.438 A.セナ.500 N.マンセル.375 1991
199216N.マンセル26.0%.563 .875 .500 N.マンセル.563 N.マンセル.875 N.マンセル.500 1992
199316A.プロスト23.8%.438 .813 .375 A.プロスト.438 A.プロスト.813 A.プロスト.375 1993
199416M.シューマッハ22.1%.500 .375 .500 M.シューマッハ.500 M.シューマッハ.375 M.シューマッハ.500 1994
199517M.シューマッハ23.1%.529 .235 .471 M.シューマッハ.529 D.ヒル.412 M.シューマッハ.471 1995
199616D.ヒル23.3%.500 .625 .313 D.ヒル.500 D.ヒル.625 J.ヴィルヌーヴ.375 1996
199717J.ヴィルヌーヴ18.3%.412 .588 .176 J.ヴィルヌーヴ.412 J.ヴィルヌーヴ.588 H-H.フレンツェン.353 1997
199816M.ハッキネン24.0%.500 .563 .375 M.ハッキネン.500 M.ハッキネン.563 M.ハッキネン
M.シューマッハ
.375 1998
199916M.ハッキネン18.3%.313 .688 .375 M.ハッキネン.313 M.ハッキネン.688 M.ハッキネン.375 1999
200017M.シューマッハ24.4%.529 .529 .118 M.シューマッハ.529 M.シューマッハ.529 M.ハッキネン.529 2000
200117M.シューマッハ27.8%.529 .647 .176 M.シューマッハ.529 M.シューマッハ.647 R.シューマッハ.294 2001
200217M.シューマッハ32.6%.647 .412 .412 M.シューマッハ.647 M.シューマッハ
J−P.モントーヤ
.412 M.シューマッハ.412 2002
200316M.シューマッハ14.9%.375 .313 .313 M.シューマッハ.375 M.シューマッハ.313 M.シューマッハ.313 2003
200418M.シューマッハ21.1%.722 .444 .556 M.シューマッハ.722 M.シューマッハ.444 M.シューマッハ.556 2004
200519F.アロンソ18.0%.368 .316 .105 F.アロンソ
K.ライコネン
.368 F.アロンソ.316 K.ライコネン.526 2005
200618F.アロンソ19.1%.389 .333 .278 F.アロンソ
M.シューマッハ
.389 F.アロンソ.333 M.シューマッハ.389 2006
200717K.ライコネン16.6%.353 .176 .353 K.ライコネン.353 L.ハミルトン
F.マッサ
.353 K.ライコネン
F.マッサ
.353 2007
200818L.ハミルトン14.0%.278.389.056 F.マッサ.333L.ハミルトン.389K.ライコネン.556 2008
200917J.バトン14.8%.353 .235.118 J.バトン.353J.バトン
S.ベッテル
L.ハミルトン
.235S.ベッテル
M.ウェバー
.176 2009
201019S.ベッテル13.3%.263.526.158 S.ベッテル
F.アロンソ
.263S.ベッテル.526F.アロンソ
L.ハミルトン
.263 2010
201119S.ベッテル20.4%.579.789.158 S.ベッテル.579S.ベッテル.789M.ウェバー.263 2011
年度GP覇者ポイント勝率PP率FL率 最多勝PP王FL王

 全体を見ての寸評・注意点

  • この表からは分りませんが、1964年と1988年は、チャンピオンよりも得点が上回った者がいます。有効得点制によって、J.サーティースとA.セナがシリーズを制しました。
  • 現在のところ、最もポイントシェアが高かったのは2002年のM.シューマッハ、最高勝率は1952年のA.アスカリ、同PP率は1992年のN.マンセル、同FL率は1952年のA.アスカリです。
  • 逆に、チャンピオンの最低ポイントシェアは1982年のK.ロズベルグ、最低勝率も同年、最低PP率は1967年のD.ハルムと1984年のN.ラウダで0、最低FL率は1968、1974、1979、1982の0です。
  • チャンピオンで尚且つ三冠王でもあるのは、19回あります。1951〜1956、1961、1963、1965、1971、1980、1992〜1994、1998〜1999、2002〜2004 です。
  • "三冠部門で無冠ながらチャンピオン"という例は、史上6回あります。1964(J.サーティース)、1967(D.ハルム)、1977(N.ラウダ)、1979(J.シェクター)、1982(K.ロズベルグ)、1986(A.プロスト)です。最初の三つは信頼性不足の三冠王がいたシーズンで、次の三つは混戦となったシーズンです。
  • この6人のうち、J.サーティース、D.ハルム、J.シェクター、K.ロズベルグの4人は、ついぞ三冠部門王になったことのない、一度きりのチャンピオンです。
  • 1990年から2007年までずっと最多勝の者がチャンピオンでした。この間ポイント制度の変更が2回あり、それぞれ1勝の価値が下落しました。にも関わらずの結果でした。
  • F1のウィナーは現在(2009年末)のところ、92人います。そのなかで三冠部門王でない者は44人です。約半分といったところです。
  • 三冠部門王の中でただ一人、レースで勝ったことのない人がいます。1968年のPP王、C.エイモンです。上のことをふまえると、彼は、勝ったことがないのに、勝つことより難しいことを成し遂げたと言えます。
  • 三冠王でありながらチャンピオンを逃した例が6回あります。1950(J-M.ファンジオ)、1959(S.モス)、1964(J.クラーク)、1967(J.クラーク)、1977(M.アンドレッティ)、1982(A.プロスト)です。当然ながら、これらの年のチャンピオンは、ほぼ全員、三冠部門で無冠のチャンピオンです。
  • 上記のと合わせて、三冠王は史上25例あります。
  • 最高勝率王などは上で述べた通りです。最低勝率王は1982年の5人、最低PP率王は1980年の2人、最低FL率王は2009年の2人です。




「年表」のメニューに戻る

「F1今昔物語」のホームに戻る



inserted by FC2 system