名デザイナーたち 〜自動車メーカーの'50年代〜

F1今昔物語 → 列伝 → 当ページ(2007年9月10日UP)

 チームとマシン名の一覧表

 人名をクリックすると、プロフィールにジャンプします。
 表中のマシンは、その年に設計した"主要なもの"にすぎません。マイナーなものを同年に設計した場合もあります。また、こう表すと一人で設計したように見えますが、何人かの技術者(監督なりアシスタントなり)と共同で仕事したものも含んでいます。

V.ヤーノG.コロンボA.ランプレーディR.ウーレンハウト
1950アルファロメオ 158フェラーリ 3751950
1951アルファロメオ 159フェラーリ 3751951
1952フェラーリ 5001952
1953マセラティ A6GCMフェラーリ 5001953
1954ランチア D50マセラティ 250Fフェラーリ 553squaloメルセデス W1961954
1955ランチア-フェラーリ D50マセラティ 250Fフェラーリ 625メルセデス W1961955
1956ランチア-フェラーリ D50ブガッティ T251フェラーリ 6251956
1957フェラーリ 8011957
1958フェラーリ 2461958
1959フェラーリ 2461959
1960フェラーリ 2461960


 プロフィール

 「通算○勝」とは、F1に限定したものです。この数字は、共同開発のことを考えると、おおよその目安でしかありません。ドライバーの通算○勝よりも、ずっと不明確なものです。

■ ヴィットーリオ・ヤーノ Vittorio Jano
 1891年4月22日〜1965年3月13日
 20歳のときに、フィアットで働き出す。1923年にアルファロメオに移る。彼のマシンはグランプリを席巻した。第二次大戦直後、ランチアに移る。
 ランチアがフェラーリに吸収合併されると、フェラーリの技術主任となった。F1での活躍は表の通り。ディーノ・フェラーリとエンジンを開発したりもした。
 以後、フェラーリのGT部門に移った。1965年、エンツォ・フェラーリと同じように息子を失い、数ヵ月後、彼は自殺によって生涯を閉じた。
 戦前の活躍があまりにも華々しいので、F1での仕事は彼のキャリアの最終章にすぎない。通算10勝。

■ ジョアキーノ・.コロンボ Gioacchino Colombo
 1903年1月9日〜1987年4月27日
 戦前にフェラーリのチームでアルファロメオ158を開発。フェラーリの独立と歩調を合わせるものの、1950年、F1が始まる直前にアルファロメオへ。
 アルファロメオ時代、またも彼の158がF1を席巻した。アルファロメオが撤退するとマセラティに移り、名車250Fを開発した。
 1956年に一戦だけ参戦したブガッティT251も、彼が設計したものである。通算12勝(250Fの改良型を除く)。

■ アウレリオ・ランプレーディ Aurelio Lampredi
 1917年6月16日〜1989年1月1日
 戦前は、"Vespa"で有名なピアッジョ社や、Isotta-Fraschiniでエンジン開発の仕事に従事した。
 1946年にフェラーリ入り。黎明期の立役者となった。
 フェラーリがランチアを吸収合併したとき、同チームを去った。以後、フィアットで1982年まで働いた。通算20勝。

■ ルドルフ・ウーレンハウト Rudolf Uhlenhaut
 1906年6月15日〜1989年5月8日
 戦争とF1グランプリのはじまる前から、メルセデスの技術者として鳴らした。F1参戦直前のGT部門でも設計を担当した。ドライバーとしてもすぐれた腕を発揮したという。F1プロジェクトの共同設計者に、Hans Scherrenberg や Hans Gassmann らがいる。通算9勝。

 この時代の、主要なチームごとの、主要な設計者の一覧

アルファロメオフェラーリマセラティメルセデス
1950G.コロンボA.ランプレーディ--1950
1951G.コロンボA.ランプレーディ--1951
1952-A.ランプレーディA.マッシミーノ-1952
1953-A.ランプレーディG.コロンボ-1953
1954-A.ランプレーディG.コロンボR.ウーレンハウト1954
1955-A.ランプレーディG.コロンボR.ウーレンハウト1955
1956-V.ヤーノG.アルフィエリ-1956
1957-V.ヤーノG.アルフィエリ-1957
1958-V.ヤーノ--1958
1959-C.キティ--1959
1960-C.キティ--1960

 主な参照先

「Engineering F1」
http://engineeringf1.free.fr/en/index.html
左枠のメニュー内の"Careers"より。

「ChicaneF1」
http://www.chicanef1.com/main.pl
左枠メニュー内の"Designers"より。




「列伝」のメニューに戻る

「F1今昔物語」のホームに戻る


inserted by FC2 system