プロ野球の出生年別の通算安打、通算勝利の一覧

はとみね勉強中 → その他のページ → 当ページ(最終更新:2016年10月15日)

 解説

・2000年以降に2000本安打を達成した人たちの年齢的上下関係が知りたくなって拵えたもの。シーズン終了後に更新。
・打者は1800安打以上から、投手は135勝以上から。オレンジ色は現役、太字は2000本安打および200勝以上。
・MLBに行った人も区別なく、日米通算でカウントしています。
・本当は"勝利は投手の実力を正確に示すものではない"と考えていますが、「誰もが知ってる大投手」を示す指標として、仕方なく用いています。
 それに今と昔で起用方法も大きく違うので、歴代の名投手が同じ条件で連なっているとも言い難いです。曖昧な、参考程度の指標という考えです。

1990 1990 1990
1989 1989 1989
1988 1988 田中将大 138勝51敗 1988
1987 1987 1987
1986 1986 ダルビッシュ有 149勝68敗 1986
1985 1985 1985
1984 1984 1984
1983 1983 1983
1982 内川聖一 1896 1982 1982
1981 青木宣親 1965 鳥谷敬 1872 1981 岩隈久志 170勝106敗 1981
1980 1980 松坂大輔 164勝103敗 杉内俊哉 142勝77敗 1980
1979 1979 石川雅規 152勝137敗 1979
1978 阿部慎之助 1917 1978 1978
1977 福留孝介 2074 荒木雅博 1961 1977 1977
1976 新井貴浩 2107 城島健司 1837 1976 1976
1975 松井稼頭央 2683 福浦和也 1932 井端弘和 1912 大村直之 1865 1975 1975
1974 松井秀喜 2643 井口資仁 2224 A.ラミレス 2017 1974 黒田博樹 203勝184敗 1974
1973 イチロー 4308 小笠原道大 2120 中村紀洋 2106 谷佳知 1928 1973 三浦大輔 172勝184敗 石井一久 182勝137敗 1973
1972 稲葉篤紀 2167 和田一浩 2050 1972 西口文也 182勝117敗 1972
1971 前田智徳 2119 小久保裕紀 2041 1971 1971
1970 石井琢朗 2432 宮本慎也 2133 谷繁元信 2108 1970 1970
1969 立浪和義 2480 堀幸一 1827 1969 1969
1968 金本知憲 2539 山崎武司 1834 1968 野茂英雄 201勝155敗 桑田真澄 173勝141敗 1968
1967 清原和博 2122 田中幸雄 2012 1967 佐々岡真司 138勝153敗 1967
1966 野村謙二郎 2020 1966 星野伸之 176勝140敗 1966
1965 古田敦也 2097 1965 山本昌 219勝165敗 斎藤雅樹 180勝96敗 1965
1964 1964 1964
1963 1963 工藤公康 224勝142敗 槙原寛己 159勝128敗 1963
1962 秋山幸二 2157 駒田徳広 2006 1962 1962
1961 1961 1961
1960 松永浩美 1904 1960 1960
1959 1959 川口和久 139勝135敗 1959
1958 大石大二郎 1824 1958 1958
1957 高橋慶彦 1826 1957 北別府学 213勝141敗 1957
1956 石毛宏典 1833 1956 西本聖 165勝128敗 1956
1955 1955 大野豊 148勝100敗 江川卓 135勝72敗 1955
1954 1954 佐藤義則 165勝137敗 1954
1953 落合博満 2371 真弓明信 1888 1953 1953
1952 新井宏昌 2038 1952 小林繁 139勝95敗 1952
1951 1951 1951
1950 大島康徳 2204 1950 東尾修 251勝247敗 1950
1949 1949 村田兆治 215勝177敗 加藤初 141勝113敗 1949
1948 門田博光 2566 加藤英司 2055 1948 山田久志 284勝166敗 江夏豊 206勝158敗 堀内恒夫 203勝139敗 1948
1947 衣笠祥雄 2543 福本豊 2543 若松勉 2173 藤田平 2064 谷沢健一 2062 1947 鈴木啓示 317勝238敗 平松政次 201勝196敗 松岡弘 191勝190敗 星野仙一 146勝121敗 山内新一 143勝142敗 1947
1946 山本浩二 2339 山崎裕之 2081 有藤通世 2057 1946 成田文男 175勝129敗 高橋一三 167勝132敗 1946
1945 大杉勝男 2228 1945 高橋直樹 169勝158敗 1945
1944 松原誠 2095 柴田勲 2018 木俣達彦 1876 1944 1944
1943 土井正博 2452 白仁天 1966 1943 1943
1942 1942 1942
1941 高木守道 2274 1941 1941
1940 張本勲 3085 王貞治 2786 1940 足立光宏 187勝153敗 城之内邦雄 141勝88敗 1940
1939 1939 石井茂雄 189勝185敗 1939
1938 1938 米田哲也 350勝285敗 坂井勝二 166勝186敗 1938
1937 江藤慎一 2057 1937 稲尾和久 276勝137敗 1937
1936 長嶋茂雄 2471 榎本喜八 2314 広瀬叔功 2157 毒島章一 1977 中利夫 1820 1936 村山実 222勝147敗 1936
1935 野村克也 2901 小玉明利 1963 1935 梶本隆夫 254勝255敗 皆川睦雄 221勝139敗 杉浦忠 187勝106敗 土橋正幸 162勝135敗 1935
1934 1934 小山正明 320勝232敗 秋山登 193勝171敗 1934
1933 吉田義男 1864 1933 金田正一 400勝298敗 小野正一 184勝155敗 1933
1932 山内一弘 2271 1932 1932
1931 1931 1931
1930 1930 長谷川良平 197勝208敗 1930
1929 1929 1929
1928 1928 1928
1927 1927 1927
1926 1926 荒巻淳 173勝107敗 1926
1925 1925 杉下茂 215勝123敗 1925
1924 飯田徳治 1978 青田昇 1827 1924 1924
1923 1923 真田重蔵 178勝128敗 1923
1922 1922 別所毅彦 310勝178敗 1922
1921 1921 川崎徳次 188勝156敗 1921
1920 川上哲治 2351 1920 藤村隆男 135勝97敗 1920
1919 1919 野口二郎 237勝139敗 中尾碩志 209勝127敗 1919
1918 1918 藤本英雄 200勝87敗 1918
1917 1917 1917
1916 1916 V.スタルヒン 303勝176敗 1916
1915 1915 1915
1914 1914 1914
1913 1913 1913
1912 1912 1912
1911 1911 1911
1910 1910 1910
1909 1909 1909
1908 1908 若林忠志 237勝144敗 1908


 まとめ、分かったこと

 これら二つを見比べてみると、プロ野球には名打者、名投手の世代というものが存在することが分かった。

  ■ 長嶋世代(1935年前後生まれ)
・まず1935年前後の長嶋世代である。高度経済成長期に全盛期を迎え、その終息とともに引退していった世代である。これは打者でも投手でも大きな集団を形成している。

  ■ プロ野球団塊世代(1948年前後生まれ)
・次に戦後すぐに生まれ、高度経済成長期にプロ入りした世代がある。この団塊世代も、打者・投手の双方で大きな集団を形成している。
 昭和の終わりまでには軒並み引退していた世代である。自分も門田博光や村田兆治なら覚えている。王監督や「喝!」の張本さんなどは、これらの中間の世代と言える。

  ■ 130試合制世代(1951〜1960年代前半生まれ)
・NPBは、1966〜1996年までセ・パともシーズン130試合で固定していた。この間に活躍した選手は、安定して成績を比べることができる。
・バッターと投手で集団形成の仕方に違いが出てくるが、共通しているのは通算での2000本、200勝が急に難しいものになったことである。
 活躍した年度が全て130試合だった者が大勢だろうし、遅く生まれた者でも30代後半になるまで、130試合制という少ない試合数だったのである。
・バッターの方から見ていくと、落合から秋山まで2000本安打の出生年の長い空白がある。自分が小さい頃は、2000本安打は200勝と同じくらいに達成が難しい、珍しい記録だと感じられた。
 当時活躍していた好打者の大石、和田、松永、真弓などはあと一歩のところで2000本安打に届いておらず、のちの試合数に恵まれた世代と比べると、気の毒な感じがする。
・とは言っても、団塊世代も同じ130試合制のときに、目覚ましい記録を残しているのだが…。
・落合博満をこの時代の第一人者、中心人物として見ていくと、いろいろ興味深い。
・投手の方でも200勝達成は北別府のみになる。分業制が確立され、先発投手がリリーフでも勝利を上げることが無くなった。
 しかし、貧しいチーム事情により年に300イニングも投げるようなことが、70年代後半までは行われていたようだ。

  ■ 高度成長期生まれ世代(1965〜1975年生まれ)
・1997年から135試合、2001年から140試合へと試合数が増える。この恩恵を受けはじめた世代である。
・早く生まれた者なら30代前半から、後年に生まれた者なら20代前半で、この試合数増加の恩恵に預かって(?)、通算記録を伸ばすことができた。バッターの方で2000本安打達成者が急増した。
・またキャリア半ばにアメリカに渡る選手も出てきた。高卒からプロ野球入り、大卒から社会人からとキャリアも多様になった。
・ただ、投手の方は大投手と言える集団の形成に、不思議と数年の空白期間がある。
・バッターの方では、シーズンで打率3割が一度もないのに2000本安打を達成するなど、これ以前の世代と比べると、何か時代の違いを感じさせる選手が登場する。

  ■ 1リーグ時代世代
・また、投手には長嶋世代の前にまた大きな集団の形成がある。1リーグ時代に1チームの投手事情を一人で担ったような世代である。
 杉下茂氏が存命な以外は全員がもう鬼籍に入っていて、何だか寂しくなってしまう。

  ■ ???世代
・70年代後半以降生まれの選手からが、次の世代の一群と言えそう。どんな分かりやすい名称が考えられるか楽しみではあるが、まだ現役の選手が多いうちは考えないことにする。

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